小学5年になった息子の運動会です。お姉ちゃんの運動会から数えれば小学校の運動会はこれで13回目です。毎年大きく変わることはないので出る種目などは大体把握できるようになりました。今年の目玉は何と言っても組体操です。昨今、組体操の事故により是非が問われることが多くなりましたが今年も存続しています。この組体操に参加するようになると子供が最高学年に近づいて成長してきた証でもあるわけです。40年前に私も東小6年のときに組体操をしました。当時は1クラス40人前後の4組あって6年全員だけでおよそ160人はいましたので6年のみでの組体操でした。最初の導入部分は今も昔も変わりありません。2人が下の土台で上の生徒は前の下の生徒の肩を持ち後ろの土台の生徒は上の生徒の膝を持ち上げて飛行機の完成です。2人で上の生徒が下の生徒の膝の上にのる定番のかかしもありました。昔の練習中に三段の櫓がくずれて友達が肩から落ちましたが、大きな事故がなくて先生も生徒も皆ほっとしたのはつい昨日のことのようです。昨今は運動会の花形である組体操もこのようなリスク回避のために中止せざるを得なくなるのでしょう。また体育の授業の柔道で近年事故の後遺症で車イス生活になるケースも少数ながらあるようです。ですから組体操の時は学校の先生が全員総出で各々のピラミッドを作っている上方の子供たちを見守っています。この子供たちが数年前に入学した時なんて組体操なんてできっこありませんでした。それがだんだんたくましく成長していくのです。
さて今年の組体操の始まりです。最初は逆立ち、勿論相手に足を持ってもらっての倒立です。今は何とかできますが、以前はそれすらもできませんでしたし、肩車も危なっかしくて見ていられませんでした。それから飛行機や5人扇など少しずつ難度が上がっていきます。最後に皆で一つになってアートとも呼ぶべきピラミッドです。それを見ると今年も無事に運動会が終わりに近づいていることを感じる瞬間です。そして締めくくりは紅白対抗代表リレーで最後に思いっきり風を切ってトラックを子供たちは駆け抜けていきます。うちの子供は足が速い方ではありませんのでリレーには出場しませんでしたが、徒競走もしかり、以前は「これって走ってるの?」という風な走り方しかできませんでしたが、高学年になってくると颯爽と風を切って走り抜けていきます。「やっと一人前になってきた」と感慨深げになってしまいます。
今年の運動会も無事終了しました。来年の最高学年の14回目の運動会を見るときには子供たちはまた一歩大人への階段を上っていきます。「まだまだ中学生じゃない」と人は言うかもしれません。でも思い出してみてください。じゃれついてきた小学生の頃が親にとって一番子供らしくてかわいかったことを。それが中学生になると少し横着になって反抗期も重なりまた違った意味で子供に接していくようになったでしょ?小学を卒業した上の2人を見るにつけてそれを感じます。最後の砦がまた一歩階段を上っていく姿を見ると本当にこの20年間は親にならせていただいたことを神様に感謝しなければいけません。