今年も夏祭りがやってきました。今年の梅雨はエルニーニョで長引きそうだともっぱらの予想でしたが梅雨明けは平年通りでしたね。7月末は徳山で8月初旬の土曜は新南陽での祭りと恒例の永源山公園からの花火大会です。今年は台風の影響で風や雨で開催されるのかが微妙でした。ちょうど当日の西の東シナ海を台風が北上中ですがどうにか小雨の中でのお祭りです。そのため例年より更にむっとした暑い空気が一帯に立ち込めています。ブログを書き始めてから毎年のようにこの時期の恒例の話題ですが、以前のブログを読み返してみても年々微妙にニュアンスが変化してきています。行事は毎年変わらず催行されますが、自分が歳をとった分周囲も年齢を重ねています。一緒に花火を鑑賞する相手も親子5人から4人、そして今年は3人になってしまいました。いずれ数年後には2人になってしまいそうです。その時にはまた人数が元に戻るかもしれなしいし減ったままかもしれません。流れゆく時間を押し留めたい気持ちと自然に任せたいという気持ちが交錯した今年の小雨交じりの花火鑑賞でした。
毎年夕方もお日様の高いうちから子供たちを連れていつも行く馴染みの焼き鳥屋さんに行きます。これが毎年の恒例行事です。昔は子供たち3人を連れて行き焼き鳥とジュースを注文しました。そしてあらまし腹ごしらえが終わると子供たちはめいめいに夜店へと散らばっていきます。夜店とはいってもまだお日様が高いので昼店になってしまいますが。そのとき子供たちは友達と待ち合わせたりちょっと休憩で焼き鳥屋さんの前で休んだりします。そして私と言えばその頃にはビールと焼酎がかなり入って酔いもまわっています。一番下の子は夜店でゲームをするのが好きで数百円をねだってきます。普通は厳しく駄目と言う私ですが、このときばかりはそうも言えず「まあいっか」とお小遣いをあげることもよくありました。今年は一番下の子供と二人です。一番下といってももう小学5年になりました。焼き鳥屋さんのおばちゃんも毎年連れてくる子供たちを見ながら「来年は一緒に来られるかねえ」という会話をこの10年毎年してきました。おばちゃんからしても自分の孫と同じくらいの年齢の子供たちでずっとかわいがってもらってきました。しかし子供たちが成長するにつれて一人、一人と店に寄らなくなります。それはそれで子供の成長の証ですから当然のことですが、一方で親心からすれば嬉しくもあり寂しくもあります。そういうところは子離れできない親バカな一面もあるなあと最近とみに感じています。
夜は自宅のベランダから花火を鑑賞しました。数年前から「来年の花火はどういう風に眺めているのだろう」と毎年同じことを考えています。来年の光景はある程度予測はできるもののやっぱりその当日がやってこないとピンときません。今年の花火を眺めながらまた来年と過去の花火の光景を回想します。来年は長女も長男も傍にいて再び5人で一緒にいる光景が頭の中に浮かんでは消えていきます。それだけで十分に幸せなのだというありふれた未来を期待しながら夜空に舞って消えてゆく大輪に思いを寄せました。