巷ではオリンピックで盛り上がりましたね。特に今回のオリンピックは本当に自分とは違う世代ががんばりました。競技の種類やメダルがどうのこうのなんてこれっぽっちも思っていません。選手の皆さんはそのためにその他のやりたいことを犠牲にしてがんばってきたのですから、仮に良い結果が出せなくとも堂々と胸を張って帰国してほしいです。ジャンプの高梨沙羅選手は残念でした。羽生君の金メダル、あのプレッシャーの中ですごい。真央ちゃん、一歩夢に届かなかったけどあなたのこれからの長い人生にとってはとても価値ある結果です。スノボの平野君、平田君のティーンエイジャーは素晴らしく新々人類をうかがわせます。以前からの選手のひたむきな姿を見てきた私たちは結果も大切ですが、それ以上に「結果が全てではなくその努力と過程が大切だ」と声を大にしたいです。
冬季五輪の記憶に残った選手といえばやはり長野オリンピックで男子団体ノルディックジャンプです。その前の大会でメダル目前のジャンプで失速しました。あれはよく覚えています。あのとき本人が笑いながら失敗しちゃいましたという風なコメントでした。なかなかあのようなコメントは日の丸を背負ったプレッシャーからはできないと思います。心のうちにはいろんなことが交錯していたに違いありません。その頃からでしょうか?自分を含めてその原田選手の世代が新人類と言われ出したのは。それ以来、あっぱれと思って原田選手をひそかに応援していました。そして次の長野でのオリンピック。もう逃げも隠れもできません。やるっきゃないということで、団体戦で見事おもいっきり遠くに原田選手が飛び、そしてきれいな飛行曲線を描きながら船木選手が着地した瞬間、自分もいつしか歓喜のうずに飲み込まれていました。今でもあのときのしびれ感は覚えています。もう一つの強烈な印象、それは清水選手の500m、国民皆が金を期待したプレッシャーの中で本当に結果を出したという強い精神力でした。その頃からでしょうか?日本人がプレッシャーに強くなったと思えるようになったのは。今までは日本人はプレッシャーに弱いとよく言われてきました。自分より世代が上の方は札幌オリンピックの笠谷選手の金のジャンプですよね。私が小学3年の頃でしたのであまり覚えていません。しかし奇遇にも漢字は違うけど今回のジャンプには我々の世代に近いアラフォーの葛西選手が飛んで銀メダル。そして団体は銅だったけどとても価値のある色です。やれば中年でもできるんだぞですよね。
さて昔話はこれくらいにして今回は自分の子供の世代がオリンピックの中心選手です。7年後の東京は下手をしたら孫が活躍するかもと言われかねません。オリンピック、その華やかさの陰にはテロリストの阻止という非常に大変な苦労もあったことと思います。ミュンヘン五輪事件は自分にも記憶がありますが、さすがに自己主張をテロに置き換えるということは言語道断です。今でも世界で紛争があり、宗教や大国主義のエゴなど理由は多々ありますが、それでも悪いことは悪い。オリンピックは平和の祭典と言いますが、まだまだ人類は越えなければいけない課題がたくさんあります。