最近、有名デパートやレストランで次々と誇大?誤表示があぶりだされています。話は違いますが、どこかの首長が民間から無担保無利子でうん千万円借用してその説明責任に追われています。借り主は普段はネクタイを締めてしゃきっとして歯に着せぬ物言いで世間の支持を集めてきましたが、今回ばかりはそうはいかずに釈明会見に追われてその説明も曖昧さが多々あります。もうかなり前になりますが、建築設計の耐震偽装も騒がれて、世間で偽装という言葉が流行りましたよね。刑事事件か民事事件かそれともトップの「この度は世間をお騒がせしまして申し訳ございませんでした」ぺこりでちゃらになるのでしょうか?どれにしても考えてみれば背景に根深いものが見えてきます。今回はその中で誤表示・誇大表示に焦点をあててみましょう。さすがに偽装だったらお縄になり議論の余地などありませんので、グレーな部分である「誤表示・誇大表示」についてです。
具体的にはバナメイ海老を芝海老と誤表示したことに事の発端があります。ことば辞典で調べると芝海老もバナメイ海老もクルマエビ科でその下の属が異なると書いてあり、ブラックタイガー海老もクルマエビ科で属が異なり別名で牛海老のとのこと。ということは「クルマエビあります」と書けば誇大表示かもしれないけれど誤表示ではないのでしょう。それをクルマエビと大雑把に書くよりも名前を詳細に書くと誤表示になるのでしょうか?さらさら流でいえば居酒屋で「冷えたビールあります」ならOKなのに「冷えたヱビスビールあります」と表示があり、いざ入ってキンキンに冷えたアサヒビールやキリンビールしか出てこなかったら誤表示だけど、時には品切れのこともあるからまあ仕方ないかになります。しかしぬるいビールしか出てこなかったらそれはアウトでしょう。また海外旅行で現地添乗員が「日本語通じます」だったら日本人でなく現地外国人の片言日本語でもOKでしょうが、「日本人通訳います」とパンフレットに書かれているにもかかわらず、日本語がペラペラの外国人が来てもそれは契約違反になってしまうでしょう。
要するに今回もグレーゾーンを利用する業者がいるから大騒動になるので、きちっとしたことをしているお店からみれば腹立たしいはずです。それもお金が絡めば尚更のこと厳しい意見や批判が出てくると思います。ですから「無担保無利子で5000万円を選挙資金ではなく個人的に借用書を書いて借りました。すぐに返そうと思ったら1年が経っていて、その返済が東京地検の査察の後でした」と言われたらやっぱりどこまでが真実かは闇の中のように思います。皆さんはどう思われますか?結局、資本主義の世の中では先人の言葉を引用すれば悲しいかな「グレーな部分をいかにうまく活用するかが企業の利益を左右して法律はその黒い境目をはっきりさせるためのものだ」と言われていました。個人的には一部は肯定せざるを得ないものの納得できない部分も当然あります。しかしそれを否定するだけの理論や根拠も持ち合わせていません。それでも次の若い世代にバトンを渡す中年世代としては「やっぱり騙され損というのがまかり通る世の中」にはしたくありません。