熱中症には気をつけて!

例年より早い梅雨明けで夏本番になりました。しかし今年は、震災の影響で節電という言葉が社会をにぎわせています。勿論、節電には協力しなければなりませんが、それによる熱中症患者さんの増加が危惧されます。事実、先日の新聞では熱中症が例年より多いという記事が載っていました。

ではどうすればよいのか?まずは脱水症にならないようにすること。これは屋外でのスポーツでは勿論、屋内での活動時でもこまめに水分補給が必要です。ただし、水やお茶ではミネラルつまり電解質が入ってないので飲まないよりは飲んだ方が良いのですが、スポーツドリンクの方がベターです。特に高齢者は家の中でもクーラーをつけずに我慢されていらっしゃる場合も多く、家の中で熱中症により倒れて亡くなっていたというニュースを毎年この時期によく耳にします。特に今年は節電が「合言葉」になっていますので、注意が必要です。

それと糖尿病の患者さんが熱中症対策で、スポーツドリンクを多く飲まれて糖尿病が悪化したということをよく耳にします。ペットボトル症候群とも言いますが、スポーツドリンクは糖分を多く含んでいますので注意してくださいね。また高血圧の患者さんでは塩分制限の重要性をいつも我々は説明していますが、汗をかき脱水症になったときは体から塩分もかなり減少しています。汗をなめたらしょっぱいはずです!ですから梅雨明けからお盆をすぎる頃までのこの時期だけは、高血圧治療中で高齢の患者さんには「少し味付けを濃くしてください」とか「あまり塩分は気にしないでください」と説明しています。毎年梅雨明けからお盆の頃までの暑さで高齢の患者さんは食欲が落ちて体調をくずし、更に熱中症になりやすい状態の予備軍となっていることが多いからです。

いつものことですが、台風で停電になり当分電気が使えないと、電気のありがたさを身にしみて感じます。喉元過ぎれば熱さを忘れる・・・・人間皆忘れがちです。今年の暑い夏は節電しながら熱中症にならないように対策をとりましょうね。

 

カテゴリー: 医療のこと, 日常のこと パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です