先月まで放映された「半沢直樹」と「あまちゃん」が上半期のテレビ界をリードしましたが、どちらが好きでしたか?半沢の最終回は舞台役者さんだけあって最後の土下座から左遷人事までの目の動きや表情などはさすがで迫真の演技でしたね。あまちゃんはやはり主人公の透明感は誰もが認めるところですが、脚本の練り方や小ネタの出し方など今までに見たことがないドラマでした。私は「半沢直樹」を全編見ていませんので詳細なコメントはできませんが、現実的に自分の会社でもよくありそうだけれどもそこまで本当にする?が「半沢直樹」だと思います。間違ってたらごめんなさい。一方ドラマの世界だけども現実に起きてもおかしくないのが「あまちゃん」だと思っています。リアル感のエンタテイメントだけなら半沢ですが、あまちゃんは視聴者皆に考えさせて笑わせて幸せな気持ちにしてくれました。笑顔や笑いはいつの暗い時代にも必ず必要なものでしょう。
私は半沢派ではなくあまちゃん派です。なぜならきれいごととはわかっていても、ドラマは空想がリアルになって現実として飛び出してきてほしいという願望があるからです。一方、過去にもリアルに近いドラマで例えば救命救急もので職業柄冷静に分析できるものなどもありましたが、実際の経験者からすると江口洋介や松島奈々子や米倉涼子があまりにもかっこよすぎてピンときません。医療はもっと不確定要素が多くかっこ悪いことも多いのです。他のドラマでも2枚目のキムタクがかっこよすぎてリアル感をあまり感じることができません。おとぎ話の主人公が地上に降りてきたという感じだからでしょうか。
あまちゃんの場合は実名もしくは実在する人物に限りなく近い登場人物がドラマの中にいて物語も実際にはありえないと思うけど、天と地がひっくり返らなくてもちょっとずれたくらいでおこるのではないかというリアルな期待感があるわけです。そしてこの空想と現実の狭間の中でのリアル感がたまらない。それはちょうど我々1980年代のアイドル全盛とバブル絶頂から90年代のどん底を経験していまだに負の連鎖を引きずっている世代にとって、30年前の1コマ1コマがあの時の音楽や小ネタによって蘇るわけです。それがドラマのワンシーンであると同時に自分の記憶の中のワンシーンでもあるのです。登場人物はあまちゃんだけどもそのワンシーンには自分も脇役として画面に登場しているのです。そしてあまちゃんが純粋に前向きに生きていく。そこに自分とは全く違う世界のお話だけど妙にリアルさがあり、小ネタを聞いてドラマに隠されている意図もしくは糸を手繰り寄せようとする自分がいるのです。このドラマの登場人物では特に脇役の個性が光って群を抜き巧妙に描かれています。また80年代と現在、北三陸と東京という時間的距離的空間をうまく同時進行で描きいろいろな伏線がしかけられて観る者に考えさせます。「前に観た時のあの場面がここに繋がるのか」とか「この言葉の隠された意味は何だろうか」と推測して楽しむのです。3.11もソフトに正面から見つめていました。このようなドラマは画期的で衝撃的でした。この半年間、自分の毎朝の楽しみ方を変えたことは間違いありません。
しいちょんへ
僕は「半沢直樹」派です。というか、あまちゃんは見てませんでした^ ^
半沢みたいな男は現実的にいないでしょうね‼
ドラマの中での近藤や及川光博でしたっけ?あのような人物はいそうですが。
最終回、半沢が証券会社へ出向を言い渡されましたが、頭取的には半沢が
頭の切れる危険人物との判断だったのか、、、色々推測できますね!
次回作が楽しみです‼︎
K.K
K 君へ
世のサラリーマンなら半沢派が多いでしょうね。現実はそうはいきませんが。危険人物だから左遷か?その次の幹部になるための関門か?次回が楽しみですね。あまちゃんもパート2が熱望されていますが、あまりにも自分にとって衝撃的なドラマでしたので、次を見たいというよりこのまま続編なく素晴らしいドラマの記憶のままであり続けてほしい気持ちも半分あります。椎木