今年のゴールデンウィークも関東や関西では緊急事態宣言が出されて自粛ムード120%と言いたいところですが、どうも昨年とは少し異なるようです。新型コロナ騒ぎも1年以上経過するとコロナ慣れと自粛疲れで街もあまり緊張感が漂っていないように見えるのは私だけでしょうか?どうもこの世の中は「正直者がバカをみる」ようです。そんな社会ではいけないのですが、真面目に取り組んでいる飲食店の皆さんほど不公平を被っているようです。一方で滅茶苦茶をしている輩は罰せられません。もっと人権を制限する厳しい法律を作るかどうかは別として本当にこのような緊急事態の時の為にある程度制限する法律は作っておかなければならないと思います。勿論、そのような法律が発出されない平和な世の中に越したことはありません。
さて私の個人的な今年のゴールデンウィークは世間で大騒ぎしている新型コロナの蔓延とは全く関係なく、次男の今秋に迫った大学入試で気持ちは一杯一杯です。なにせ一般の入試よりも3カ月以上早いため、学校の授業の進度と本人の理解度を掛け合わせると早々に「浪人もあり得るかも?」という嫌な予感さえもよぎる状況です。4月中旬にはどこの予備校も新年度がスタートしますので、来年の今頃は予備校に行っている可能性も否定できずにネットで1年前倒しして予備校のチェックも連休中に行いました。勿論、当人には内緒ですが、当人も薄々気付いていたかもしれません。毎年ゴールデンウィークは学校の寮が完全閉鎖されて1週間弱の短期間ですが帰省してきます。しかし今年は緊急事態宣言のため新型コロナ蔓延地域に敢えて帰省する生徒に対しては帰省せずに学校寮に残ってもよいという許可が出されました。山口県も新型コロナの第4波に見舞われていますが、都会程ではないために帰省させることにしました。
なぜ残寮させなかったかというと、ゴールデンウィークは入試の天王丘だからです。夏休みはもっと高い天王山ですが、ゴールデンウィークは小高い丘です。ここで夏休みまでの軌道修正をして一気に山を駆け上らなければなりません。いくら毎日ズームで顔を突き合わせて勉強していたとしても対面に勝るものはありません。科目ごとの勉強の進捗状況の確認や画面上ではチェックできない科目ごとの理解度をはかり知るためにはガッツリと4-5日は顔を突き合わせて一緒に走らなければ見えてこないものも多くあります。枝葉は子供自身がしっかりと管理把握する必要があり親の出る幕はありませんが、幹に関しては一緒にしっかりと育てなければ大木には育たないのです。昔の自分と比較してはいけないのですが、次男はどうもその辺りの自覚が足りないために親が出しゃばらなければいけないようです。いずれ次男も子ライオンのように崖から突き落とさなければいけない時期も来るとは思いますが、それが今ではないのです。崖から突き落とされても自力で這い上がって来るだけの装備と知識を身につけさせた後の話です。そのためにゴールデンウィークは入試の天王山ではなく天王丘でまだ幹をしっかり育てる途中経過なのです。