今年もこのブログで最後となりました。最近は歳をとったせいか1年が早く感じられますが、特に今年はあっという間の1年でした。年明けは年老いた母を正月にハワイ島に住んでいる叔母に会わせるというミッションを子供たち3人の多大な助けを借りて成功させて「さあ今年はがんばるぞ」とう矢先に武漢からの新型コロナの報道。当初は対岸の火事で「ただの風邪」くらいにしか思っていなかったものが一気に怒涛の如く攻めてきてからはもう守りのみで手一杯でした。そして以前にもこのブログで書きましたが、人間が必死になる時というのは季節感がなくなります。
いつの間にか冬が終わり桜は咲きましたが、咲くも散るも感慨深さなど緊急事態宣言下では全く感じられずにステイホームの1か月でした。梅雨から真夏の熱中症の季節になりテレビでは季節感を通した話題が出てきますが、毎日東京の新型コロナ新規感染者数の話題ばかりで皆さん流石にメディアの報道姿勢には疑問を持たれたのではないでしょうか。それでも一時期は新規コロナ感染者数が国民の自粛のために減少して6月頃はどうにかなるかなという一縷の望みもありましたが、夏から一変します。後になって新規感染者のグラフの山を見てみると山のピークが4月と8月に来ているのでもしかしたら次のピークは12月頃かなとお盆の頃密かに思っていましたがどんぴしゃりと当たりました。そして秋からピークが徐々に上がっていきます。検査数の増加が主な原因ですが、それでもこの山を見ると次のピークは来年の4月頃になりその時はどれだけ高い山になっているのかと不安を感じます。そのピークを下げるにはもう国民一人一人の奮闘だけではどうにもならない所までやって来た感があります。更に重症患者数はピークと共に遅れて増加して現在東京や北海道は医療崩壊になりつつあります。これも事前にグラフを見れば推測は誰でもつきますが、有効な手段がありません。連日20人以上の患者さんが亡くなっています。
では再び緊急事態宣言を出せばいいではないかと言えばそう事は簡単ではありません。宣言を出せばその影響による経済の破綻で自殺者が月に1000人以上出てしまい毎日の新型コロナ死亡者数を遥に上回ってしまいます。そうすれば残る頼みの綱はワクチンです。これも年明けから日本でも接種開始になりそうですが、国民の半数以上の接種が完了するのは早くとも来年の後半になるでしょう。現時点では飲食業や観光業の方も大変なのは承知の上ですが、医療崩壊すると全てが悪循環に突入します。そのため意地でも医療崩壊だけは食い止めなければなりません。そのためには国民それぞれが今自分にできる最大の努力をするしかありません。
2020年は新型コロナで始まってコロナで終わりましたが、2021年もコロナで再び始まります。東京オリンピックの開催は危ぶまれていますが、それでも開催が目的ではなく開催可能な社会に戻すことが重要です。そして来年の12月の清水寺の今年の文字は「勝」で決まりです。