釧路から根室へ

東京は真夏日で朝から茹だるような暑さです。お盆期間中にも関わらずに自粛の夏休みで羽田空港も普段よりは少ない中で長女と長男がマスクをしてこの1週間私からの万全の対策と準備をさせての合流です。釧路行きの飛行機も半分強といったところでしょうか。最初は不安も付きまといますが、ここまで来たら引き返せません。自分や家族を信じて慎重に行動をするだけです。釧路空港は霧雨で気温は20度弱で肌寒く感じますが、私はいつもの如くポロシャツに短パンで十分です。空港でレンタカーを借りて移動しますが、昼過ぎに着くと今晩は釧路市内に宿泊のため時間に余裕があります。午後は釧路湿原と釧路の厳島神社に参拝です。釧路湿原は市内から30分、厳島神社は長女が御朱印集め目的で北海道人気ナンバー2だそうです。厳島神社はやはり宮島との関係があるそうで、釧路ではこのお盆期間が七夕祭りの時期に当たりますが、お祭り自体は中止となっています。御朱印も七夕のカラフルな絵で人気があるのも当然です。その後に釧路湿原に向かいますが、途中から道も細くなり泥道へと変わり対向車が来るとお互いに道を譲らねばなりませんでしたので長男の運転が少し心配になります。到着後に今度は泥道を徒歩で10分程度登って行くと急に視界が開けます。その時にはもう雨も上がっていましたが、雨がより一層湿原を際立たせています。眼下180度に地平線まで拡がる青々とした湿原を臨むと心の中まで清涼感に溢れてきます。これが北海道という景色を早速堪能しました。

夕方にはホテルにチェックインして長男だけはシングルに隔離です。そこまでしなくてもと思われるかもしれませんが、念には念を入れるに越したことはありません。夜はホテル推薦でぐるなびでも上位にランクしていた市内の炉端焼きのお店を予約しました。そこでの3蜜は気になっていましたが、お店の配慮や私達自体が5人グループのため1つのテーブルを占領できほぼ感染防止は可能でした。また食べて飲むとき以外はずっとマスクを装着していましたのでこれ以上の対策は不可能です。お店がお勧めの「時知らず」(時季外れの鮭)や「めんめ」(一夜干しキンキ)などを炉端焼きでオーダーしました。最初は美味しく食べていましたが、最後にはさっぱりしたものが欲しくなるほどの脂の乗りでした。今回は3蜜を避けて飲んでも声のトーンを抑えなければいけませんので、生ビール1杯と地元の冷酒を少しばかり飲みほろ酔い止まりでしたが、初日の緊張感もあってその後はホテルでぐっすりです。

翌朝は厚岸を通って根室に向かいます。昼前に牡蠣で有名な厚岸の道の駅で焼き牡蠣やホタテを軽く食べます。その後根室に着くとまずはカニで有名な港の食事処で昼食です。カニチャーハン、カニラーメンと雑誌に紹介通りの美味です。そして霧の中を納沙布岬に向かいます。国後島は霧で見えませんでしたが、35年前には来訪できずに是非訪れたかった本土最東端の地を実際に踏むと、国家間の複雑な問題も絡んで心も引き締まり霧雨による肌寒さも加わり背筋がピンとなって今回の旅で一番緊張した瞬間でした。ホテルは今日も長男はシングル隔離です。

TO BE COTINUED

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