東京も毎日20人から40人前後で安定した新規コロナ感染者数を維持しています。また以外に札幌が減りませんでした。その他の地域は少数の感染者が出ますが、ほぼ安定してほぼゼロを維持しています。グラフ上20人から40人では爆発的な指数関数のグラフにはならないと専門家会議が判断して東京アラートも解除されてステップ3から全面解除になりました。日本全国ゼロになることが理想ですが、現実としては不可能でしょう。まだ免疫を持ってない割合が99%ですので10人新規が出ればその周囲の10人に感染する場合の実行再生産数の1を基準としてその前後の推移が東京や札幌で続いていると思われます。何かのきっかけで実行再生産数が2から3以上になると一気にオーバーシュートになる可能性を秘めていますが、現在の3密を避ける対策をしっかり実行できればこのまま当面は維持できると専門家会議は考えているのだと思います。ただしずっとこの実行再生産数が1を維持することはあり得ませんのでこの数か月の間に次の実行再生産数が2以上の第二波や第三波に医療体制を拡充して間に合わせる必要性があるのです。
この3か月間を眺めてみるとPCRの検査体制や検査数の少ないことに対する批判を承知で個人的意見を述べますが、やはり日本の新規感染者数や死亡者数は他国と比較して少ないのは事実です。それをノーベル賞受賞の山中先生は「ファクターX」と言われて、これが欧米人と異なるアジア人に特異的なものかどうかは不明です。またそこまで言って委員会の竹田先生や麻生副総理が「日本人の民度の高さ」によるものだと言われて物議をかもしましたが、個人的には後者がメインだと思っています。なぜなら日本人は手洗いやうがいそして以前からマスクを使用する習慣が他国と比べてかなり高いと思われます。握手をしてハグを日常的にする欧米諸国や手洗いもせずに素手で食べる習慣の国やマスクをつけるなどもっての外とつけたがらない大統領の国と比較すれば実行再生産数は明らかに低いに決まっています。また経済優先を掲げて感染の危険性を無視する大統領の国と一方で日本は補償もうやむやにしながら理不尽な休業要請でも大部分の業者はじっと耐えて守ろうとする日本国民、他国と同様にデモはするけれども略奪や暴動は絶対に起こさない自制心を持つ素晴らしい国民性など民度の高さを考えれば日本人の新型コロナ感染者数の低さは当たり前です。そして国民皆医療保険制度も大きな効果を発揮しています。「ポストコロナ」はまだまだ先でこれからも現状の「withコロナ」で生きていかなければなりません。そのためにはあらためて日本の国民性の高さを大いに生かすと同時に政府はその民度に甘えずにしっかりとした補償や対策をお願いしたいものです。罹患者の8割は軽症で無症状な若者も多数存在する新型コロナは集団免疫がないから皆が一度は罹患して一部が重症化する病気ですが、インフルエンザのようにワクチンや薬ができれば普通の感染症に数年後にはなるはずです。それまでは日本人の民度の高さで「withコロナ」を合言葉に皆で頑張っていかなければなりません。