第十一弾、「新型コロナ新規感染者グラフ依存」と抜け落ちた季節感

5月25日の専門家会議で東京や北海道など緊急事態宣言の残った地域でも解除が決定されました。直近の1週間に人口10万人あたり0.5人以下、つまり人口1400万人の東京は1週間で70人、1日あたり10人以下というかなり厳しい数値をクリアしたことは素晴らしい事です。それもステイホーム週間にほとんどの国民が頑張った成果です。しかし地方からいち早く緊急事態宣言が解除されて徐々に人の流れや移動が増えてきているのが目に見えて感じられます。その影響もあって連休明けの大都市も10%以上の人の動きが増えていますので6月以降の新規感染者の増加が心配です。そのため担当大臣が「自粛の気を緩めないように」と頻回に言及されますが、宣言解除したのですから気の緩みと言われてもなかなか中級国民にはピンときません。「もう過去と同じ社会には戻れません。新しい生活様式に変えていきましょう」というスローガンは非常に重要なのですが、「じゃあ、どうすればいいの?」と素朴な疑問にぶち当たります。政府はテレワークやズーム飲み会などオンラインの推進に躍起ですが、あくまでも都会モードであり地方ではなかなか簡単に「新しい生活様式」に進んでいきそうにはありません。これから徐々に感染拡大によって再び緊急事態宣言が発令されないことを切に願うばかりです。

梅の花が咲き桜も散ってもう少しで紫陽花が咲き始めます。一足先に沖縄は梅雨に入り緊急事態宣言とは逆行して地方から段階的に梅雨前線が北上してきます。現在は新型コロナも少し一休みといったところですが、この間の季節の変化は流れるように過ぎ去り振り返ってみてもいつの間にか終わってしまったという感が私を含めて皆さんも強いのではないでしょうか?毎日毎日は単調な生活で凄く長く感じるものの振り返ってみるとその間の記憶がスッポリと抜けたような感覚です。過去にも何回かそのような感覚はありました。思い出せばその時々の記憶はあるものの繋ぎ合わせようとすると繋ぐことができずに一気に次の季節に変わっている状態、それは大学時代の前期試験と後期試験の1か月でした。現在の大学とはシステムが異なり、昔は9月と2月に1か月間試験が続きました。ですから大学生としてその他の月はクラブ活動をしたり飲んだり遊んだりといといろと記憶が辿れるのですが、その2か月間だけは記憶が飛ぶのです。つまり正月が明けると当時の普段は勉強しなかった学生としては緊急事態モードとなりまず「寒い」とか「雪」というキーワードが抜け落ちます。そして試験本番の2月は怒涛の如く追われまくられて一切の記憶が抜けるのです。いつの間にか3月になって少し暖かくなりその温度が肌に感じられるとその年の学年は終了して新たな学年の季節に変わっているのです。その当時の記憶の抜けた感覚と今年の冬から春の感覚が似ていました。異なる点は今年の抜け落ちた時間は長く5月まで続いてもう3か月になることです。そろそろその抜け落ちた感覚に終止符を打ちたいのですが、現在は毎日の東京の新型コロナ新規感染者数の棒グラフに一喜一憂しています。これからも当分は「新型コロナ新規感染者グラフ依存症」に悩まされそうです。

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