2020年東京五輪がやってきます。チケット抽選もなかなか当たらず観に行きたくても入手困難です。昨年聖火リレーの抽選が各都道府県でありました。この周南地区は木曜に通過することはわかっていましたので、午後ならば仕事が休みですので応募してみようかなとも一瞬思いましたが、走る時間帯が不確定でしたので応募しませんでした。当たりはしなかったでしょうけど、もしも当たったら仕事を休んで走るのも一生の記念になったかもしれません。私は1964年のオリンピックイヤーに生まれ、物心ついた頃から現在に至るまで東京五輪の映像は数えきれないほどテレビで流されています。いつも映し出される映像は国立競技場に最終聖火ランナーが入って来て階段を昇って聖火台に灯すシーンです。皆さんもそのシーンを見たことが何度となくあると思いますが、その最終ランナーは誰かご存じですか?早速、ネット検索で調べますと、坂井義則さんという陸上競技ランナーで東京五輪に中距離ランナー選手として目指しましたが夢はかないませんでした。ではなぜ最終ランナーに抜擢されたかと言いますと、おおよそ推測はついていましたが、広島の原爆投下直後に生まれたご縁のようでした。やはり戦後の日本の復興と高度経済成長のスタートは原爆投下の終戦からと考えれば納得いく人選だと思いました。
それでは今回の聖火リレーの最終ランナーは一体誰になるのでしょうか?組織委員会ではかなり絞っているはずですがギリギリまで発表しないでしょう。まずこの四半世紀で日本は阪神淡路大震災や東北大震災を経験しています。ですからその当日に生まれたスポーツ選手の可能性が高いかもしれません。日本でも女性の社会進出はかなり認められてきましたが、それでもまだ女性や弱者にあまり優しくない国と世界では考えられています。また未来ある子供たちに夢を与えるために過去の栄冠よりも未来の可能性にかけるべきではないでしょうか。そして最後に五輪で金メダルの可能性がかなり高いと考えられていた選手がいきなり病魔に襲われます。しかし病気に打ち勝って池江璃花子選手は2024パリ五輪を目指すと昨年末に公言されました。世界中で病気と闘っている人々に勇気を与えてほしいと思います。以上の様々な背景や理由により是非、池江璃花子選手に新国立競技場を走って聖火台を灯して「日本も私も負けないぞ」とその姿を見せてもらえればどれだけの人々が勇気づけられるかわかりません。誰が最終聖火ランナーに選ばれるかは全くわかりませんが、一人の日本国民としての素直な気持ちです。
あと半年後にはTokyo2020です。Tokyo1964に私は生まれましたが、当然の如く全く記憶なんてありません。でも生きているうちに2回五輪を経験したのは1964年以前に生まれて現在生きておられる方に限られます。その中で本当に選ばれし数名の方が存命ならば、50-60年先の日本での3回目のオリンピックを経験できるかもしれません。そうなれば未来の日本で開催されるオリンピックの最終聖火ランナーは幸せな長寿国日本の象徴である110歳を超えたランナーが元気に聖火台を灯すこともあり得るかもしれません。