平成天皇陛下の退位と令和天皇即位の10連休から早50日が経過して令和という言葉の違和感がなくなってきましたが、まだ令和の日付スタンプが手に入らず、平成という文字をボールペンで二重線を引いてその上に令と書くかRと書いています。その作業だけでもかなりしましたが、そろそろその作業も終了です。周囲も「平成さよなら、ありがとう」から「令和こんにちは」祝賀ムードもほぼなくなってきましたので、サラサラ流に令和を取り上げてみたいと思います。昭和から平成へ、戦争から平和へ、大震災を経てなど内容は既に出尽くしていますので敢えて同じ内容には触れません。
今回のお題は「千年以上続く男系家族の世襲による苦労」についてです。日本は世襲に対して非常に関心が高い国で一部の国では皇室と同じようにロイヤルファミリーがありますし、北朝鮮などは典型的な世襲による独裁国家です。比較的歴史の浅いアメリカではあまり世襲を耳にしませんが、ケネディ家とかブッシュ家などと家系が存在します。血の繋がりはその家系に生まれた子供の運命でどうすることもできませんが、それを守り続けていくことは大変な事です。例えば市川海老蔵さんの場合は成田屋を絶やさないために息子の勸玄君に愛情とともに歌舞伎を愛するように教育しています。もし子供が歌舞伎役者をやらないと言えば父親は子供の幸せを考えて泣く泣く諦めると思います。それが親というものです。一方で子供も成長する過程で親の背中を見て育っていきますので、なかなかその川の流れに逆らって逆走することはできません。親子ともども生きていく間に自然と学習していくのです。その象徴が日本国をずっと見守って来られた天皇家であり、男系の長男が一番の重荷を負います。昭和天皇も平成天皇も令和天皇も国民のために日本の象徴であり続けるために頑張ってこられてこれからも頑張られるのだと思います。そのような重圧を考えれば世襲は大切でありまた大変でもあるのです。国民の8割が好感をもつ皇室なんて世界中にありません。安倍首相の支持率でさえ5割いきませんし、昔SNSがなかった時代の紅白歌合戦でさえ8割到達は困難でした。話が変わりますが、医者の息子は周囲から小さい頃から「大きくなったらお医者さんになるの?」と聞かれます。昔は「いらぬ御世話!」と若気の至りで反発もしていました。「他人の事よりまず自分の事を心配すれば」と心で相手に叫びながら適当に「はあ」と取り繕っていました。他人からすれば何気ない一言かもしれませんが、本人からすれば心に刺されるように痛いこともあるのです。ですからなるべく私は世襲に関する事は今まであまり触れてきませんでした。その気持ちは今でも変わりありません。
平成から令和の時代になり皇太子殿下が天皇陛下に即位されましたが、今後のご苦労は計り知れないと思います。そして日本の象徴として平成に引き続き戦争のない平和な時代が続き国民の皆が幸せに過ごせるような令和の時代になればいいと思います。令和という響きは本当に素晴らしいと思います。