今年のゴールデンウィーク

ゴールデンウィークといっても赤日のみ休日の私にとっては3連休があるという感覚しかありませんでした。基本的な休みの感覚は昨年までと変わらないのですが、今年は別の意味で違います。中高に入寮している長男と次男は5月の連休は寮が閉まるため自宅に帰ってくるのです。普通の地元の公立学校は暦通りですが、遠方からの入寮している学生のいる学校は中日を休みとして1週間の長期休暇となるのです。これも学校の粋な計らいともいえますが、寮や学校の関係者のお休みも必要なのかもしれません。最近は学校関係者でクラブ活動顧問はブラック企業にリストアップされている時代です。職場環境の充実にも力を入れないと良き人材が残らないのかもしれません。我が家にとってみれば寂しい家庭内が急に家族が増えて嬉しい悲鳴がでます。明日の夜は皆でバーベキューをしようとか明後日は外食しようとかいろいろと計画を立てます。あれこれと計画を頭の中で思い浮かべること自体がとても楽しいのです。

実際に子供たちが帰ってくると今までの思い描いた幸せな気分は一変して現実の戦いが始まります。朝の規則正しい生活は皆無で昼まで寝ていて布団の中で隠れてピコピコとゲームをしています。子供が高校卒業するまではスマホを買わなければよかったと後悔も出てきます。そして子供とこの1週間の休暇の運用方法についてのバトルが始まります。遠くに行っている子供だからたまの休みで帰ってきたら「好き勝手に自由にさせてやりたい自分」と宿題をやったかを「監視する自分」がいます。どちらも「互いに譲れない自分」なのです。結構な誹謗中傷合戦を繰り返すこともありますが、それはそれで楽しい一時なのかもしれません。なぜなら子供が出て行ってから夫婦二人での会話なんて想像していたよりもずっと少ないことに気づいていたからです。横浜で入寮している長女も大阪まで足を運ぶ用事があっために1泊2日の強行日程で帰らせました。子供たちは帰って皆が揃いましたが、結局3連休は家でゴロゴロして外食で終わってしまいました。しかし夏休みまで帰ってこない子供たちとは充実した時間を過ごすことができたと確信しています。夏休みにはまた同じバトルが始まるのでしょう。特に「宿題はしたか?」とか「授業の進度にはついていけるのか?」などと「心配する自分」がその時にはいるはずです。連休も最終日になり帰寮する日の朝になると気もそぞろでソワソワして落ち着きません。車で新幹線の徳山駅に送っていく頃には憂鬱がMaxになります。それでも表面上にはそんな風に見せないようにと必死なわけですが、心の内では「日曜の夕方のサザエさん症候群」になってしまいます。見送った後に夫婦で家に戻ると子供たちがいなくなった後の家はまた元の通りがらんとしています。昨日まで賑やかだった雰囲気はどこにもありません。またこの雰囲気の中で3か月を過ごすのかと思うと今まで以上に気分は下がってきます。これからはそのような感情の浮き沈みの繰り返しに慣れていかなければならないのでしょう。

今年も地元の富田川でこいのぼりが元気よく泳いでいました。

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