末っ子の入寮

2月初旬に佐賀の中学入学説明会に行って同時に入寮説明会も聞いてきました。その時に入寮にあたってというしおりをいただいてきました。そして先週の月曜日が入寮式でその翌日が入学式でした。ウィークデイですので私は勿論行っていません。しかし学校説明会の時の話と学校生活のしおりを読むとこの学校の子供への教育方針を垣間見ることができます。そしてなんといっても寮生活の利点は集団生活です。スマホ世代のひ弱な13歳の多くはそのような集団生活を嫌がります。その意味ではうちの末っ子は自衛隊に入隊したいというような性格ですので寮生活にはもってこいです。6年後にはこの寮生活が必ずや子供を大きく成長させてくれるはずです。

しおりの中での1日が始まるとまるで自分自身が中学生に戻ったような気分で頭の中での1日がスタートします。起床時間は決まっていて眠い目をこすりながら整列して点呼を取りラジオ体操をして朝食をとり学校へ。通学時間は校内に寮がありますのでものの3分で下駄箱に到着です。やはり長男、長女の2人は電車通学でしたのでそれと比較すればはるかに睡眠時間や勉強時間などすべてにおいて有効に時間を活用できます。夕方、クラブ活動を終えて一目散に帰寮して入浴と夕食を済ませるとその後からおよそ3時間程度の義務学習が始まります。学校の宿題や予習復習にあてるのでしょう。しかしまだ勉強癖がしっかりついてない子供たちです。寮の監督の先生に注意を受けたりしながら少しずつ慣れていくはずです。これが自宅ならスマホ片手にテレビを見ていることがどうしても想像されてなりません。高校生まではスマホ全面禁止論者である私にはそれが一番の寮の魅力と言っても過言ではありません。寮ですからケータイも勿論禁止でipodなどの画面付き端末も禁止で唯一可能なのはCDプレーヤーのような音楽機器のみで、建前は英語のリスニングをするためだそうです。テレビは寮のリビングにありますが、義務学習がありますのでテレビを見入るような時間はなかなかとれないのが現実です。食事なども集団ですから好き嫌いがあっても食べなければなりませんが、そこは現代っ子でお菓子やカップ麺で空腹を癒すのでしょう。これは現在の長男の広島での寮生活と全く同じでしょう。

土曜日も私立の学校は我々の時代と同じ半ドンで週休2日ではありません。土曜の午後と日曜の午後が寮の中で友人と遊んだりできる唯一息抜きができる時間なのですが、最近の現代っ子は親離れできずに週末になると帰省する子も多いようです。しかしうちの長男は広島という近距離ですが帰ってきません。親としては交通費を節約できるという利点はあります。末っ子も距離は遠いし性格から帰省するとは思えませんが、まだ13歳でホームシックになれば帰ってくるのかもしれません。入寮説明会で死語となったテレカをたくさん持たせた方がよいと聞きましたので探し回って持たせました。どんな状況になるかは予測がつきませんが、このように私自身が寮生になったつもりで固い頭でシミュレートして不測の事態に備えるつもりですが、取り越し苦労に終わってほしいものです。

つい先日まで末っ子が通った小学校の桜並木が旅立ちの日には満開になりました

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