宮島を眺めて

先週家族皆で宮島を眺めるホテルに一泊してきました。今回は弟家族も一緒で総勢11人の大移動でした。長女が久しぶりに帰ってきたのに合わせての一家団欒です。長男は盆前後の1週間のみ帰ってきて今は学校寮に戻っているためそこから近いところで宮島を望む安芸グランドホテルに泊まりました。私の父も今年で87歳になりかなり足腰が弱ってきました。本当なら宮島に渡りたかったのですが、船の乗り継ぎなどを考えると対岸から鳥居を見るのもいいかなといろいろな思いが交錯して今回のホテルに決定したわけです。あと何回親孝行できるだろうか?と以前からカウントしていましたが両手に余るくらいの近場一泊旅行ができました。そして弟家族と一緒に泊るのも前回に引き続き2回目です。なかなかこの歳になって両親と兄弟家族揃っての行動も難しいものです。特に子供が大きくなるにつれ我が家のように日数と時間単位の調整でやっと実現できたわけですから。今回も7人が泊まれる大部屋を予約しました。夕刻にはチェックインしましたが、子供たちはまずは小雨の中のホテルのプールでひと泳ぎです。私はといったら勿論、ビールを飲みながら海を眺めるだけで十分です。対岸には小さく赤い鳥居が見えます。予想通りの光景が目の前に180度のパノラマで広がります。欲を言えば晴れていたらもっときれいだったでしょう。

宮島
宮島夜はホテル宿泊者のみ予約限定でホテルの桟橋から厳島神社までのクルーズに子供たちは行きました。今宵のナイトクルーズは運良く鳥居を船でくぐることができました。私はといえば飲んで酔っ払っているので船酔いしたくないため行きませんでした。子供たちは物見珍しさの夜の世界遺産に大満足で、今回の写真は船からの夜の鳥居です。

翌朝はいつもの通り前日の二日酔いを覚ますためにまず朝風呂に入ります。前夜の雨もあがり窓からは宮島を一望できます。皆で朝食を取った後に長男はバスケットの練習のために早々と広島市内の学校寮に戻っていきます。長女は久しぶりに広島の友人に会うために広島に向かいます。本当に皆で一緒にいる時間は短いものです。チェックアウトした後には事前に予約しておいた行列のできる宮島口のアナゴ弁当を取って家路につきました。今週1週間ほど長女は自宅にいますが、来週には出ていきます。今は次男のみ自宅で一緒に過ごしていますが、来年中学生になると更に皆が顔をつきあわせる時間は減っていくのでしょう。以前からわかっていたことですが、子供が成長するにつれて家族皆で一緒にいる時間は激減します。それは子供の成長した証ですから嬉しいことなのですが、一方で心のどこかに一抹の寂しさも感じるわけです。それは私や弟が家を離れた30年前に自分の両親が感じたことを時が経ち身を持って私たち子供が肌で感じるわけです。そして30年後にはまた同じように繰り返されていくことでしょう。自分がその歳になって初めて身をもって感じることで両親が昔感じたであろう気持ちが30年の時を経て次の世代へバトンタッチされていくということを心に刻みながら、決して帰ってこない今という時間を大切にしていかなければならないことをあらためて感じた1泊2日の家族大移動でした。

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