今年の干支は羊です。私は羊年生まれではなく辰年生まれですが、新春の業界新年特別寄稿の依頼があり羊の毛のあったかい話題と鳴き声のメェ~(迷)惑な話がお題でした。それで過去のブログの中で今回のお題に関係のある話題を探してそのブログを改変して編集しましたのでそれを今回は掲載します。手抜きと思われるかもしれませんが、改変で新たな話題も満載しましたのでこうご期待を。ただし2000字程度での依頼でいつもよりは長編ですが、最後まで読んでみてください。それでは始まり始まり。
私はいまだにガラケーを使用しています。スマホやアイフォンに乗り換えようと思ったことはありますが、なかなか踏み切れません。またガラケーという言葉の由来もつい先日まで知りませんでした。勝手にガラガラポンのケータイくらいにしか思ってなかったのです。皆さんご存じだと思いますが、もしかして知らない方もいらっしゃるかもしれませんので補足説明しておきます。ガラケーとはガラパゴスケータイからの由来だそうです。ケータイという機能が日本独自に進化していったもの、つまり世界標準から孤立した状態であたかもガラパゴス島の動物が海を越えて他の外来種と交わらずに独自の進化を遂げたものという意味だそうです。その意味からすると私の今回の話はガラケーであり、さらに個人的には通話とメール機能しか必要のない古代のシーラカンス型ガラケーから最近のガラスマに至るまでのあったかくもあり迷惑な話ということになります。
以前、小学校でスマホの利用による青少年へのトラブルについての講演がありました。世の中がケータイからスマホに変わりつつ、小学生でもスマホを持っている時代です。我が子には高校生から長女にケータイを持たせましたが、それも通話機能とメール機能のみしか使用させていませんでした。しかしその長女のケータイのメールにさえも詐欺まがいの最終督促状なるわけのわからないメールが届きました。以前の詐欺まがいのメールは100万円払えだのいかにも詐欺とわかる文面でした。しかし長女へのメールは最終督促状という脅し文句は健在ですが、その他の文面は本当にマイルドに書かれて連絡先担当者の名字までご丁寧に書いてありました。さすがに娘も自信なく私に見せに来ましたが、私も購入したドコモの店に持って行き、その担当者からよくある迷惑メールでしょうと言われて納得した次第です。それくらい巧妙化している現代のネット事情です。子供たちが怪しい罠にかかることも稀ではないと痛感しました。ちょー迷惑な話です。
その講演では小学生がスマホでラインを使っていろいろなトラブルに巻き込まれるお話でした。といっても自分がスマホを持っているでもなく、ラインとはどんなものかも詳しく知りません。まずはそこからわかりやすく説明していただきました。その話を聞いていくうちに「うちの子に限って」という常套文句はあり得ないと思いました。スマホを持たせてないだけで普通のパソコンからでもフェイスブックのようなラインができるのは当たり前と言えば当たり前のことで、聞けば聞くほど心配になってきます。子供を信用していることには違いありませんが、なにせ巧妙な罠です。大人でも騙されてしまう可能性が大ですので子供なら尚更でしょう。同じような思いの親が会場に多くいました。講演を聞いて社会にネットというとてつもなく大きな現代病が蔓延していることを再認識させられました。ほんとにちょー迷惑な話です。
以前テレビの討論番組でスマホは18歳までは法律で禁止すればいいという評論家の意見がありました。それも極論ですが、私も賛成です。一方、業者からすれば禁止したってパソコンがあれば一緒でしょという意見も聞こえてきそうですが、それでも孫さんや三木谷さんなどこれからの日本を引っぱっていくIT関係のリーダーの方々のご英断を期待したいと思います。いつも思っていることですが、世の中に便利なものは人の役に立つことも多いのですが、それを悪用する人々が存在します。特に法律には触れないスレスレのグレーゾーンに彼らはいます。つまりそのグレーな存在がある限り、この世の中は欧米式の性悪説から入っていかなければなりません。武士道である性善説はもう日本には存在しないということでしょうか?それも悲しい限りです。
かつて3.11の時の大災害ではスマホのあの悪名高きイジメの温床となるラインで生存者確認ができたというあったかいお話もたくさん聞いています。ですからラインが一方的に悪いとは思いませんが、一方でまちがいなくラインイジメで自殺に追い込まれた子供もいるのも事実です。ケータイも使い方によってはもろ刃の剣とよく言われますが全くその通りだと思います。だからこそ個人的にはシーラカンス型ガラケーがいいと信じています。日本人が外国人から羨まれるほどの武士道の美徳を3.11に世界中に発信しました。それは悲しい歴史的事実ですが、その模範的行動は我々日本人の誇りでもあるわけです。しかしその誇りを埃でまみれないようにするために、ガラスマのアプリで子供たちが不幸の転機をたどらないようにするために、その正しい使用について国民が皆で今一度考えていく岐路にたたされているのではないでしょうか。私はこれからも行けるところまでシーラカンス型ガラケーで突き進んでいきたいと思っています。NTTドコモさん、シーラカンス型ガラケーをなくさないでくださいネ!
最後にニュージーランドの羊毛を刈っているフォトを掲載しておきます。