衆議院選挙が終わって

いろいろと批判もあった今回の衆議院選挙。今回は自民党の予想通り与党の圧勝という形で終わりました。ある程度予想されていたこととはいえ、ルールにのっとって大義名分を掲げて700億円を使ったわけですから、全然法律違反でも何でもない。むしろ用意周到に準備した作戦勝ちといったところでしょうか。今回の結果は仕方ないにしてもやはりもう一つの自民党に対抗する対立軸がやはりできない。これが最大の敗因だと思います。ではどうしたらよいか?ゆっくりとあと20年かけて子供が成長するのを気長に待つように野党再編に期待をするしかないのでしょう。その前に今度こそ次回の衆議院選挙の前に身を切る改革である衆議院議員の定数削減は実行されることと思います。さすがに限りなく違憲に近い状態をこのまま4年間放置してはいけないと思います。

今回の与党の争点はアベノミクスの継続か?そして消費税10%アップの延期に賛成か反対かでした。しかしこの争点は消費税アップに関してはどこも皆反対で争点には成り得ませんでした。またそれなりの株価上昇と円安(過大な円安はよくありませんが)と大企業の輸出関連がそれなりに好調(細かく言えば海外移転などで思ったほど伸びてない)なのでこれにレッドカードを突きつけた方は少なかったのが、今回の大勝の理由だと思います。それなりの及第点を取りながら敵失(野党の準備不足の不意打ち解散と野党それぞれが勝手なことを言うのを見透かしたように選挙協力でまとまりきれなかった)での過半数ならまだマシで2/3以上の数の力で何でもひっくり返せる状況になったのはちょっとあまりにも野党が情けないです。もうちょっと緊張感ある国会にしてほしかったのにと思っています。しかしそれが現在の日本の民意と言うことでしょう。

これからの日本というよりまず目先の来年の日本をどうしなければないかという喫緊の課題が山積しています。社会保障、景気、大震災復興、原発、拉致、在日米軍基地問題などいつも決まっています。結局のところこれらの政治問題は相手があることで解決へのスピード感なんて亀の歩く速さよりも遅く進んでいないように思います。まあ、日露・日中韓・日朝関係など相手の我がままをじっと聞き続ければ何年経過しても解決できないのではないかという気もしないではありません。今までの日本の外交は相手の言いなりで日本の素晴らしい伝統的文化「まあ、まあ」の世界や主張しなくても相手がそれなりにわかってくれる「阿吽の呼吸」外交でした。そろそろ日本も大人的外交するために日本的外交を卒業しなければいけないと思っているのは私だけでしょうか?外務省や財務省など国家公務員1種のエリートの方々は東大や京大など遥かに我々よりも能力的(脳力的)に賢いのですからもっと日本のために頭をフル回転させてほしいものです。そして何よりも大切なこと、それは国民一人一人がこの日本という国を愛して、どうすればブータンのように、物欲を否定するのではありませんが、精神的な幸せを感じる国にすることができるかということを真面目に考えてその気持ちを今後の選挙に反映させていくことだと思っています。

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